「好きなことを仕事にする」のよくある3つの失敗パターンと対策




どうも、自己理解の専門家やぎぺーです。

好きなことを仕事にしたはずなのに、

  • やりがいを感じられない
  • つまらない

と感じてしまう原因を解説していきます。

僕も昔、「好きなことを仕事にしたはずなのにやりがいを感じられない」という状態に陥りました。

なぜそうなってしまったのかを考えて対策を実行していく内に、そこには3つの失敗パターンがあることがわかりました。

 

この記事を読めば3つの失敗パターンにハマらず、好きなことを仕事に選ぶことができるようになります。

最初に3つの失敗パターンを紹介しておきますね。

  • 失敗パターン①好きなことに関連した仕事を選んでしまう
  • 失敗パターン②「好きなこと」ではなく「なりたいもの」を選んでしまう
  • 失敗パターン③ モチベーションが好きなことへの興味から、お金に変わってしまう

これらの失敗パターンの「具体例」「なぜ起きるのか?」「どうやって対策すれば良いか?」を説明していきます。

 

「もし失敗パターンにハマっているな」と思ったら軌道修正をかける参考にしてください。

 

 

 

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失敗パターン①好きなことに関連した仕事を選んでしまう

好きなことを仕事にする失敗パターンは、好きなことに関連したことで仕事を選んだ場合に多く発生します。

このような選び方をすると、好きなことなのに「仕事がつまらない」と感じてしまいます。

 

具体例を2つ紹介しますね。

 

「サッカーが好き」から選んだ具体例

1つ目は学生時代からサッカーが好きだった場合。

元々はサッカー選手になりたかったけれど難しそうだと感じたので、サッカーに関連した仕事を探すことにしました。

 

大好きなサッカーに携われるサッカーメーカーでの販売職につけて良かった!と思いきや、なぜか心は満たされません。

理由は簡単で、サッカーをプレイするのが好きだったけれど道具を販売することは好きではなかったからです。

 

「バンドが好き」から選んだ具体例

2つ目はバンドマンとして演奏をすることが好きだった場合。

本当はバンドマンとして仕事をできるのが理想でした。

ただハードルが高くて難しかったので、音楽関連のレコード会社にプロデューサーとして就職をしました。

 

しかし、やっぱりやりがいを感じられませんでした。

好きなことは音楽を演奏することだったのに、プロデュースする方向にいってしまったからです。

 

好きなことに関連した仕事を選んでしまう理由

上記2つの例は、好きなことを仕事にしているようで好きなことを仕事にはできていません。

  • サッカーをプレイすることが好きだったのに、サッカーの道具販売を選んだ
  • 演奏することが好きだったのに、プロデュース業に就いた

 

好きなことを仕事にする場合、好きなこと(What)だけを考えていてはいけません。

好きなこと(What)をどうしたいのか(How)まで考えなければ、失敗パターンに陥ってしまいます。

この辺りは、「好きなこと」と「得意なこと」の違い。どちらを仕事にすればいいのか? で詳しく説明しています。

 

好きなことに関連した仕事を選んでしまうことへの対策

では、好きなことを仕事にしたいときにはどのように考えればいいのか?

対策として、自分が好きなことが「なぜ好きなのか」を言語化していきましょう。

サッカーが好きなのであれば「なぜサッカーが好きなのか」「どういう要素が好きなのか」を考えてみましょう。

 

たとえば、

  • チーム一丸となってゴールを目指すことが好き
  • 能力をコツコツ高めていけることが好き
  • 戦略を考えることが好き

などが挙げられるでしょう。

 

好きなことを仕事にしたい方は、その抽象化された好きなことで仕事を選びましょう。

  • チームプレイが好き→チームで取り組む仕事
  • 能力をコツコツ高めることが好き→技術を磨く仕事
  • 戦略を考えることが好き→頭を使うような仕事

 

このように「なぜ好きなのか」を考え、好きな要素を抽出することが大切です。

抽象化された好きなことを見つけることができれば、もっと広い視野で仕事を探すことができるようになります。

好きなことを抽象化する他の例は「今の仕事が好きじゃない」ならコレやって。好きなことを抽象化する方法でも解説しているので、合わせて読んでください。

ポイント
好きなことを仕事にするときは「関連した仕事」を探すのではなく、「抽象化した好きなこと」から探す

 

失敗パターン②「好きなこと」ではなく「なりたいもの」を選んでしまう

2つ目のパターンは「好きなこと(やりたいこと)」ではなく「なりたいもの」を選んでしまった場合。

  • 好きなこと(やりたいこと)
  • なりたいもの

 

この2つは全く別物です。

仕事にするといいのは「好きなこと(やりたいこと)」であり、「なりたいもの」ではありません。

 

「好きなこと」ではなく「なりたいもの」を選んでしまう具体例

例えば、こんなものが「好きなこと(やりたいこと)」ではなく「なりたいもの」を選んでしまった例です。

  • 人を笑わせるのが好きじゃないけれど、テレビに出たいからお笑い芸人になった
  • プログラミングは好きじゃないけれど、かっこいいからプログラマーになった
  • 戦略を考えるのは好きじゃないけれど、尊敬する先輩がいたから戦略コンサルタントになった

 

なぜこれがいけないのか?

説明していきます。

 

「好きなこと」ではなく「なりたいもの」を選んでしまうと失敗する理由

なぜ「なりたいもの」を仕事にしてはいけないのか?

「なりたいもの」を仕事にするのは、心理学の用語で言うと「内発的モチベーション」ではなく「外発的モチベーション」を仕事にしてしまったということ。

  • 内発的モチベーション…興味がある、価値観にマッチしている、貢献したいなどの内側から溢れるモチベーション
  • 外発的モチベーション…人から褒められたい、お金が稼ぎたい、怒られたくないなどの外の要因で左右されるモチベーション

 

外発的モチベーションが、「悪」というわけではありません。

  • ですが、外発的モチベーションは満たされるまでに時間がかかります。なので折れやすいという特徴があります。
    (例 : お笑い芸人になってチヤホヤされたい!と思ってもすぐに実現されない)
  • 逆に、内発的モチベーションは仕事を始めた瞬間から満たすことができます。
    (例 : 「人を笑わせたい!」という想いはテレビに出なくてもすぐに実現できる)

 

 

  • また、「なりたいもの」という外発的モチベーションは、仕事の内容とは一切関係がありません。見ているのは「仕事のイメージ」です。だから実際に働き始めた時に「思っていたのと違う」となりやすい。
  • 逆に、「やりたいこと」という内発的モチベーションは、仕事内容と直結しています。

 

 

この内容を表にまとめると、こうなります。

 

なので、仕事を選ぶときは「なりたいもの」ではなく「やりたいこと」を選ばないと、「あれ、この仕事好きなはずなんだけどやる気起きないな」ということになってしまいます。

 

この考え方は子育てにも活かせますね。

子供に対して「大人になったら何になりたい?」と聞かない方が良いでしょう。そうすると子供は「憧れ」で仕事を選んでしまいます。

良い質問は「今、何がやりたい?」です。この質問をすることで子供の「興味」を引き出すことができます。
(大人になった時には興味も変化しているので、長期的に考えさせる意味はあまりありません)

 

「好きなこと」ではなく「なりたいもの」を選んでしまうことへの対策

対策としては簡単で「やりたいこと」「なりたいもの」を別々で考えましょう。

「なりたいもの」に憧れる気持ちも分かりますが、憧れで仕事をしても幸せには繋がりません。

そもそも好きでやっている周りの人よりもモチベーションが低い状態になってしまうので、憧れているような周りからチヤホヤされる状態になることすら難しいでしょう。

 

じゃあ「なりたいもの」として持っている憧れはどうすればいいのか?

その憧れは「なぜ憧れているのか?」と抽象化して考えることで、その他の仕事でも満たすことができます。

詳しいやり方は価値観を明確にするために、好きな人を5人書き出してみようで説明しています。

 

また、このパターンについては「何がやりたいのか?」と「何になりたいのか?」の違い。どちらを仕事にした方がいいのか解説する。でも説明しています。

 

ポイント
仕事を探すときは「何になりたい?」ではなく「何がやりたい?」という質問を使うと良い

 

失敗パターン③ モチベーションが好きなことへの興味から、お金に変わってしまう

3つ目の失敗パターン。

これは好きなことを仕事にしたことによって、本来は「好きなこと」に向かっていたモチベーションが、「お金」に向かってしまうというものです。

「好きなことは仕事にするとつまらなくなる」と良く言われるものですね。

 

モチベーションが好きなことへの興味から、お金に変わってしまう具体例 

元々は趣味としてやっていたDIY。

自分の家を改造するのがとにかく楽しくて夢中になっていた。

 

ある時、友人から「お金払うからうちのDIYもやってくれない?」と依頼され、引き受けることに。

思ったよりも多額のお金をもらって「これを仕事にしたらいいのでは?」と思い始める。

友人の口コミで、色んな人から仕事が来るようになって、忙しくなり始める。

お金もかなり稼げるようになってきた。

 

けれど自分のアイディアを試したり、純粋に興味を持ってDIYできる時間が減ってきた。

最初は楽しくて始めたものなのに、いつの間にか「やらなければいけないこと」「お金のためにやること」になってしまっていた。

 

モチベーションが好きなことから、お金に変わってしまう理由

こんな風に、モチベーションの源泉が「好きなこと(情熱)」が「お金(報酬)」に置き換わってしまうことがあります。

有名な逸話があります。

第一次世界大戦の頃、ユダヤ人排斥の空気が強い米国南部の小さな町で、一人のユダヤ人が目抜き通りに小さな洋服の仕立て屋を開きました。

すると、嫌がらせをするためにボロをまとった少年が店先で「ユダヤ人!ユダヤ人!」と彼をなじるようになったのです。

困った彼は一計を案じて、子供たちに「私をユダヤ人と呼ぶ少年には10セントを与えよう」と言いました。

戦利品に大喜びをした子供は次の日もやって来て、「ユダヤ人!ユダヤ人!」と叫び始めたので、彼は「今日は5セントしか与えられない」と言いました。

次の日にも子供たちがやってきて、同様にやじったので、「これが精一杯だ」と言って今度は1セントを渡すと、少年たちは2日前の十分の一であることに文句をいい、「それじゃぁ、あんまりだ」と言ってもう二度とこなくなったそうです。

出典 : 勉強の動機付け:教育リテラシー :So-netブログ

 

これはまさに、子供が好きでやっていたことが、報酬を与えられることで動機がすり替わってしまった例です。

 

実際に研究でもお金などの報酬をもらうことで、モチベーションが下がるということが証明されています。

ソマキューブというパズルを解かせる実験です。

「解けたら報酬を与えるグループ」と「解けたら報酬を与えないグループ」に分けたところ、報酬をもらわなかったグループの方が長い時間興味を持ってパズルに取り組んだという結果が出ています。

 

じゃあ、どうすれば良いのでしょうか?

 

モチベーションが好きなことから、お金に変わってしまうことへの対策

2つ対策があります。

1つ目の対策としては、仕事の目的が「お金」になりかけていると感じたら、一歩引いて自分を観察してみることがおすすめです。

  • これって本当にお金のためにやっていたんだっけ?
  • そもそも何で好きだったんだっけ?
  • お金に集中して、一番好きなところからズレてないっけ?(例 : 新しいDIYをするのが好きだったのに、同じものばかり作っている等)

一歩引いてみて、こんな質問をすることで「お金」に注目しすぎていた状態から「好き」を大事にしている状態に戻すことができます。

お金は「好き」を行った結果としてついてくるもの。お金を目的にしてしまっては本末転倒です。

 

またもう1つの対策として、お金に囚われないためには「ミニマルライフコスト(生きるために最低限必要な金額)」を把握しておくこともとても大事です。

「これくらいあれば生きていける」という金額を把握しておくことによって、お金の心配から解放されていきます。

算出方法をやりたいことで生きるためにはまず「ミニマルライフコスト」を計算するといいで詳しく解説しているので、合わせてどうぞ。

ポイント
お金はあくまで仕事の「結果」として付いてくるものだと意識する。目的は好きな仕事を追求すること。

 

まとめ : 「好きなことを仕事にする」の失敗パターンと対策

  • 失敗パターン①好きなことに関連した仕事を選んでしまう
  • 失敗パターン②「好きなこと(やりたいこと)」ではなく「なりたいもの」を選んでしまう
  • 失敗パターン③ モチベーションが好きなこと(情熱)から、お金(報酬)に変わってしまう

好きなことを仕事にすることの失敗パターンを3つ解説しました。

どれもハマりやすい罠ですが、知っておけば簡単に回避することができます。

 

この記事を参考にして、自分の好きなことを仕事にし、熱中した人生を送れる人が増えると嬉しいです。

 

 

参考文献

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